西因幡柔道クラブ

「精力善用」「自他共栄」の達成に向けて

西因幡柔道クラブは、鳥取市鹿野町で活動する小さな柔道教室です。旧小鷲河幼稚園を会場に、柔道の精神である「精力善用」「自他共栄」の達成に向けて、週３回１時間の短期集中型の稽古を行っています。指導員のモットーは「子どもの成長に大切な睡眠時間を確保し、短時間で最大限の効果を目指す」です。稽古を楽しみながら強くなる方法を求め、試行錯誤の日々が続いています。
私たちの活動する西因幡地域（旧気高郡）は、鳥取県内で唯一柔道をする環境が整っていない地域でした。西因幡地域で柔道を普及することが東部地区の柔道指導者の間では長年の課題となっていました。
東日本大震災の直後、指導員の一人が支援のため東北地方を訪れた際、水没した避難所で率先して働く地元の柔道家との出会いがありました。多くの方が嫌がる力仕事を、一人で黙々と行う姿に感動し、柔道の精神を体現している方を目の当たりにしたことが私たちのクラブのスタートでした。子ども達は数年で厳しい社会に旅立ちます。一人でも多くの子どもに「心の強い立派な大人」に育ってほしいと願い有志が集まり活動を始め４年経過しました。
２０１２年１月に幼児と小学校低学年の４人でスタートしたクラブも、現在では小中学生２３人が所属し、活発な活動ができるようになりました。鳥取市、鳥取市教育委員会、鹿の助スポーツクラブ、八頭高等学校柔道部、鳥取東高等学校柔道部など多くの皆様に設立をご支援いただいたおかげで今があります。皆様への感謝の気持ちを忘れず、これからも元気に大きな声を出しながら稽古に励みます。

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