武道

部活動で得たこと【鳥取市立北中学校柔道部 3年 山根 陸】

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北中柔道部は部員が少なく一年生の秋からは、自分を含め二人という少ない人数で練習をしてきました。学校には道場がなく久松公民館の一室を借りて活動していました。畳の上での柔道の練習は出来ないので、毎日筋トレをしたり、久松山の頂上までの往復ダッシュや体幹トレーニングをしたりの繰り返しでした。学校では柔道の練習ができなかったので、鳥取市武道館で週に二回ある夜の練習に参加していました。顧問の先生が柔道の専門家ではなかったので、他の中学校や高校の練習に参加させてもらうこともありました。

2年生の県総体で2位になり、中国大会への出場が決まりました。しかし中国大会直前の練習中に、膝の半月板脱臼、膝蓋骨骨折、靭帯断裂という大きな怪我をしてしまいました。手術をすることになり中国大会へ出場できなくなってしまい、とても悔しい思いをしました。その後は毎日のように辛いリハビリがあり、半年以上柔道の練習ができませんでした。
3年生になり、リハビリに通いながらも最後の東部総体が近づいてきたので、少しずつ柔道の練習を再開しました。しかし、なかなか技の感覚が戻らず気持ちは焦るばかりでした。その上運動をすると膝に水が溜まってしまうので、思うように練習ができませんでした。「柔道はもう無理なのかな」と思ったこともありました。でもいろいろな高校や中学校の練習に参加させてもらって、足を気遣ったトレーニングや練習方法などを教わり精一杯練習をしました。今年も県総体で2位になり、昨年出場することができなかった念願の中国大会に出場しました。多くの方々の支えがあったからできたと思っています。
県総体から中国大会までの期間は、高校生の合宿に参加し厳しい練習に耐えて自分を追い込むことができました。家ではストレッチや体のケアを十分にして、中国大会へのラストスパートをかけました。そうして臨んだ中国大会では良い結果を残すことはできませんでしたが、学んだことがありました。それは、あまり恵まれない環境であっても、練習を積み重ね何事にも前向きに考えて取り組んでいけば、辛くても頑張れるということです。中学校3年間部活動に励んだことを自信とし、高校生になってからも何事にも前向きに最後まで一生懸命に取り組んでいきたいと思っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・鳥取市立北中学校柔道部 3年 山根 陸

 

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