スポーツの喜びをみんなに!!
米子市長 伊木隆司
皆さま、こんにちは!
スポーツといえば、私は小中学校を通じて野球をしておりました。中学3年のときに投手として米子市の総体で優勝したことが良い思い出です。残念ながら高校では肩の故障で挫折しましたが、その後に転向した陸上競技では、短距離の選手として100mで県総体の決勝まで進みました。
スポーツから得られた教訓は数多くあります。小学校のスポ少野球部では、楽しく野球をしたこと以外にも、友達と一緒に釣りや大山登山などでたくさん遊びました。私の「人生を楽しむ」という考え方はこのころに作られたのではないかと思います。中学校の野球部では、厳しくも温かい指導者に恵まれて心と体をしっかり鍛えてもらいました。おかげで少々のことではへこたれない体力と精神力が身についたと思います。高校で野球部をやめたときは、大きな挫折感を覚えたものでした。でも、それも今となっては自分にとって大きな糧となっています。成功体験のみならず、挫折する体験もまた自分を一回り成長させてくれるものです。その後に転じた陸上競技は、取り組んでみるととても面白く、練習での努力がそのまま自分の記録に返ってくるところに大きな魅力を感じました。
私が今、興味を持っていることは、米子でもパラリンピック種目を練習する環境をもっと充実させられないだろうかということです。スポーツはみんなのものですので、ハンディキャップに関わらずスポーツを楽しめる環境を米子に整えることはとても重要なことだと思っています。
選手の皆さまには、「基本を大切にする」、「努力は裏切らない」ということをお伝えしたいです。社会人になったとき、取り組む仕事に対する基礎的な素養を身に着けるかどうか、あるいは社会人になってからも努力を継続できるかで、人生の充実度が変わります。
保護者の皆さまには、お子さまの自主性を大切にするということをお伝えしたいです。やらされる練習ではすぐに限界が来ますが、自ら積極的に取り組むようになったとき、大きな成長があります。
これらはいずれも私がスポーツを通じて得た教訓です。そして何より、皆さまがスポーツを通じて人生を思いっきり楽しんでいただくことを、心から願っています。